2024年4月の出来事。
突然職を失うことになり、急遽転職活動を開始し、丸2ヶ月転職活動に全振り。
色々あったので、記録しておこうと思う。
ただ、本気で悔しかったことばかりで。
辛辣な言葉選びにもご容赦いただきたい。
スペック
- 当時の年齢36歳(もうすぐ37歳になろうとしていた頃)
- Vue/TypeScript/Nuxt.js 実務経験1年
- 派遣社員
- Web制作・コーダー歴3年(HTML/CSS/jQuery/WordPress)
転職活動の軸
■絶対譲れないもの
・Reactに必ず関わることができる
(VueやってもいいけどReactにいずれは関われる環境)
・正社員
■あったらいいな
・会社の規模が大きいもしくは知名度がある
・福利厚生の充実度
・年収を上げる
・指標になるような技術力の高い先輩がいる
・社会貢献度の高いプロダクトに携われる
最初に
急遽始めたもんで、どういう方向性でいくのか何もなくスタート。
エージェントと話した中で、SESがいいと勧められて最初はSESを中心に受けることに。
当時の現場でも、一緒に働いていたSESの方達が優秀だったり、いろんな現場に行けてるのを見て、SES面白そうってなってたからなんの疑問もなくSESを受けていた。
最初に面食らった
Vueやってきたし、いけるっしょっと思っていたのに、転職活動はだいぶ難航した。
エージェントに何度も言われたのだけど、「この年齢でこの経歴では厳しい」って何度も諭された。
派遣社員への風当たりは相当強いと感じた。
「なんで派遣なんですか」「フルタイムで働かれていたんですか」
そのような派遣社員で働いていた経験を深堀される質問にうんざりした。
それまでの現場での一年、誰よりも働いた自負がある。
その一年で経験したことは今後の力になるという自信がある。
昨年の私よりも自信がついている。きっとどこ行ってもできる、頑張れる。
それは昨年きつい現場を経験したからだ。
なのに、まるでその一年間をなかったかのようにされるのは本当に悲しいことだった。
めちゃくちゃ頑張ったのに、世間の声が冷たすぎて、心が折れまくった。
そんな派遣社員としての働き方を説明するのに時間を取ってる時間が勿体無くないか?大事なのは中身。そんなふうに思っていた自分が浅はかなのだと思い知らされた。世間の目はこれ。
悔しかった。
また、「この年齢だったらこのくらいの経験はないとね。」
というようなお言葉にも面食らった。自分はこの業界に来たのは確かに遅い。けれども、順調に実務は踏んできていると思っていたし、年齢=経験という考え方が自分の中にはマッチしなくて。世間は途中から始めた人には厳しいんだなって感じた。
1ヶ月やって内定1つ獲得
1ヶ月やってみて内定を1つもらえた。
ただ、納得していなかった。
「フロントエンドとして、もっとキャリアを積みたい」
そのことがしっかりと理解されていないと感じたからだ。
Reactやりたいということも伝えたけれど、「そういう現場に確実に入れるかは現状何とも言えない。運もあるから」
それでは自分の軸が叶ったとは言えない。もしReactができなかったら?
それでも転活をまだ続けて内定をもらえるかがわからなくて恐かった。
内定1つ取るのもそれなりに努力した。これ以上がんばったところで状況は変わるのか?
書類の通過率もやはりそんなに上がってない。
これ以上は無理なのであろうか。
でも納得してない。
今年37でこの3年間どう過ごすかで、40代をどう生きるかが決まる。
ここでは終われない。
正直心は折れていたけど、できると言い聞かせた。
昨年の働きまくって稼いだ残業代が余ってるから、少しくらい無職になったっていい。
とにかくやり切ったと言えるくらい、全力でやって納得したかった。
再スタート
エージェントを変えてもう一度転職活動をスタートさせた。
それで今までSESに絞って受けさせられていたのだけど、たとえ内定をもらったとしても、その先にどんな案件に入れるかわからないことはリスクなのだとわかった。なので、自社開発もSIerも絞らず受けることにした。
それに伴い、今までの伝えてきた転職活動の軸や、キャリアプラン、それに繋げる志望理由も全て練り直した。
それでも考えれば考えるほど、自分のアピールポイントが100%伝わっていない気がして、どんどん沼っていった。
自己分析、私はなんでこんな行動を起こすのであろうか、その時どう考えていただろう、深ぼって深ぼって。
こんなとき、このブログはやっていてよかったなと思う。所々で大事なことは記録していたから、当時の自分の言葉を見返しながら、そういえばこんなこともあったなあと。
余談だけど、学習ブログとしてこのブログも提示していたのだけど、見てくれた方々からは「すごいね!」と言ってもらえたのは嬉しかった。正直、最近のブログはただのメモになっていたから、見る人がみればレベル低いってのがわかってしまうから、見せるのはどっちに転ぶかわからなかったけど、とりあえず自分の心強い武器となってくれた。
やはり、記録は大事だと思う。
その時のリアルな言葉はとても貴重だし、思い返しても思い出せないことなんて沢山ある。
なんでここまで続けるんですかって聞かれたけど、このブログはWeb業界に来てからの私の全ての記録なのだ。
嬉しかったこと
再スタートさせてからもらった言葉は辛辣なものばかりではなかった。
ここまでそれなりに苦労して実務を踏んできたことをわかってくれる方もいた。
全くの未経験からここまで経験積んでこれたのがすごいと言ってくれる方もいた。
「未経験からどうやって勉強してきたんですか?モチベーションが折れることはなかったですか?」
ここまで、がむしゃらに目の前のことに取り組んで、なんとかここまで来れたけど、ふと思い返すとうまくできたことのが少なかった。モチベーションなんて折れまくって、辞めたいとも何度も思ったし、腐った時間もあってここまできてて。それでもここまで来れたのは、塾の存在が自分にとって大きく、一人ではここまでこれなかったであろう。
改めてここまで連れてきてくれた人たち、その先々で関わってくれた人たちに感謝した。
あとは、特筆できる経歴も持っていない私に会ってくれて、「ぜひ選考に進んでほしい」と言ってくれた企業の方々や、「確かにもう少し経験年数は欲しいところだけどポテンシャルを感じている」、と言ってくれた方。私は忘れないであろう。ありがたいお言葉だった。
その面接で出てくる人たちに会い、その人柄や対応、物の言い方、それでその背後にある企業がどんな企業なのかが見えてくる。
いい企業様とも出会えたし、自分のしてきたことや自分自身のことを評価してくれた方々もいてくれて、自分がしてきたことは全く外れていたわけではないんだなと感じさせてくれた。
もっと頑張れるな、と思えた。
ありがたかった。
それにしてもSES企業とはどうも相性が悪かったように思う。
経歴がどうのうるさいのはSESの方だったように思う。多分、入った後の案件探す際にも歴が大事なのだと思うし、いろんな企業様にいくわけだから、素性はしっかりしてないといけないというような気がする。大手のSESほど、これでもかというくらい「ここでは何されていたんですか?それはなんでですか?」の深堀があった。面接一回で内定もらえる企業よりは断然信頼できるけど。面接の質にも気付かされたな。
結果的には
その後3件内定をもらうことができた。
そのうちの2件はとても志望度が高く、会う人皆素晴らしい人格をお持ちな素晴らしい企業様で、どちらも捨て難く最後の最後まで悩むことになるという嬉しい悲鳴を上げることができた。
そして自分が今必要としている、最も成長できそうな企業様に決めた。
具体的には、自社開発でReact+Next.js+TypeScriptのプロダクトに携わることになりました。(これについてはまた話の続きがあるのだけど・・)
面接のフィードバックをあんなにも濃い内容でもらったのは初めてだった。
恐縮するほど、素晴らしい言葉で評価いただき、心の底から感謝した。嫌なことがあった時はそれ見返そう。
まとめ
今まで面接が苦手でしょうがなくて、自分に自信が持てなくて、緊張してモゴモゴ話してしまう自分を払拭したくて、今回は今までで最も本気で取り組んだ。伝えたいことの言語化が苦手なのだと再認識させられたけど、毎日毎日自分と向き合って、自分の言葉が響いてるんだかわからない面接官に自分の想いをぶつけるのはそれなりにストレスだけど、やればやるほど伝え方がうまくなってる自分がいて、やっぱり数こなさないとうまくできないんだなと思ったし、やればできるじゃん自分とまた新しい自信となった。この歳でそれに気づくなんて遅いよね、でも初めて苦手を乗り越えられた気がして嬉しかった。
初めてWeb業界に来た時、実務経験が一切なくてどこも門前払い、エージェントに登録すらできなくて、ペラッペラのポートフォリオと履歴書をはっつけて企業に送りまくってこの業界に潜り込んだことを思い出す。あの時に比べたら、自分は進化しているのだと感じることができていて自信も少なからず出てきているんだと思う、だから認めてもらえないことはそれなりに悔しいと感じるのだろう。転職活動はするたびに悔しく感じる。
うん、でもやっぱり確実に進んでる。ここまできた。
今年の大きな出来事でした。